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バイオハザード ヴィレッジ 機種:PS5,PS4,XSX,Xbox1,PC 作曲者:内山修作、佐藤奈央、Marcin Przybyłowicz、Brian D Oliveira 発売元:カプコン 発売年:2021年 概要 『バイオハザード7 レジデント イービル』の直接的な続編。ナンバリングシリーズにおいて『バイオハザード8』に相当する。 『7』からの約3年後の世界を舞台にした作品であり、先に『7』をプレイしたほうがストーリーの方が分かりやすい。 PlayStation 5やXbox Series Xといった次世代機のハードにも対応し、グラフィックがさらにリアルになった。 音楽は『バイオハザード RE 2』などを担当した内山修作氏とカプコンの若手である佐藤奈央氏などが担当している。 今作では特に「恐怖」を全面に出した音楽が多く、特に赤ちゃんが追いかけてくるシーンのBGMがトラウマになった人はいるはず。 イメージソングとして吉幾三の「俺ら東京さ行ぐだ」の替え歌「俺らこんな村いやだLv.100」が公開。ゲーム内容とのギャップが凄い。 収録曲(サウンドトラック順) 曲名 作・編曲者 補足 順位 Ripples in the Calm 内山修作 タイトル画面 Village of Shadows Marcin Przybyłowicz A Bad Feeling 内山修作 Crisis The Hag The Duke A Moments Respite I The Dukes Emporium Bloodthirsty 佐藤奈央 Wandering the Dark Shes Not Here Out of Control オルチーナ・ドミトレスク戦 A Moments Respite II 内山修作 Monstrosity 佐藤奈央 赤ちゃんが追いかけてくるシーン Promenonsnous dans les bois 内山修作 ドナ・ベネヴィエント戦 Treading Water 佐藤奈央 Acid Rain サルヴァトーレ・モロー戦 Propelled 内山修作 The Final Movement 佐藤奈央 カール・ハイゼンベルク戦 Descent into the Village Remember 内山修作 The Path Eradicating Evil マザー・ミランダ戦 Rose Yearning for Dark Shadows Brian D Oliveira エンディングテーマ歌:Aga Ujma, Brian D Oliveira 第14回494位2021年350位 サントラ未収録曲 俺らこんな村いやだLv.100 吉幾三 イメージソング・CMで使用歌:吉幾三 サウンドトラック バイオハザード ヴィレッジ オリジナル・サウンドトラック
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Lv30 ミスト・ヴィレッジ Lv 名称 L5,L10 7 ハーバーヘリング [泳がせ釣り]⇒ブルーオクトパス 21 ブルーオクトパス 22 ブローフィッシュ 27 ピアナックブリーム l30 31 インディゴヘリング l30 32 アッシュトゥーナ 34 フルムーンサーディン 【夜】[泳がせ釣り]⇒ノーチラス 45 ノーチラス
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租界のショッピングモールを歩いていたら、ふと足が止まりあるものが目に留まった。 灰銀の髪の下から覗く瑠璃色の双眸が捉えたもの、それはショーウィンドウに飾られた一着の白いドレスだった。 ――彼女が着たら似合うかも ふとそんなことを思ってしまう。頭を振ってその場を離れたがドレスが目に焼きついて離れない。 そのままショッピングモールを歩いて花屋を通り過ぎようとした時、またしてもあるものが目に留まってしまった。 どうするか腕を組んで考え出すライ、唸りつつもアッシュフォード学園のクラブハウスに向かって歩いているつもりであったが、知らず内に踵を返して先程の店へと引き返していた。 穏やかな日差しが窓から差し込む部屋にヴィレッタ・ヌゥはいた。 ある人物から呼び出されて、その部屋にある椅子に座り込み腕時計にチラチラと視線を送っている。 本日も学生は勉強という義務を終えるとクラブなどに足を向けていった。 彼女が顧問を務める水泳部は今日は休みとなっており、職員会議が終えた現在、任務の定期報告の時間までの間はフリーとなっている。 軽く三十分は経過したであろうか。彼女は暇つぶしにと纏め上げた長髪をいじり始める。 枝毛を二箇所ほど見つけたときに部屋のドアが勢いよく開かれた。一瞬、身構えそうになってしまったが入ってきた人物を見てすぐにその行動は中断された。 アッシュフォード学園の制服で身を包み、灰銀の髪と瑠璃色の瞳が特徴的な少年――ライが入ってきたからだ。 「?」 思わずヴィレッタはライが両手で抱え込んでいる白い大きな箱に目が奪われてしまい、頭の上に疑問を思い浮かべる。 その視線を察知したのかライは歩を進め、彼女の前に抱えていた白い箱を差し出す。 「遅れてすみませんヴィレッタさん。あの、突然ですみませんけど・・・これ、隣の部屋で開けてみてもらえませんか」 ヴィレッタが差し出された箱を手に取ってまじまじと見る中で、ライは笑顔でそう言った。 「ライ・・・これは?」 いきなりの事に理由が分からず、とりあえずは箱の中身を聞いてみると「いいから」と背中を押されて隣の部屋に押し込まれる。 隣の部屋へ行き、箱を開けてみると中には白いドレスが入っていた。 体にぴったりし、膝下付近から裾を広げ、人魚の尾ひれ状にした型が特徴的なマーメイドラインのドレスだ。胸から首までの生地はレースで編みこまれおり、レースの網目から肌が見えるようになっている。 タイトなウエストから広がっているティアードスカートはスタイルをより美しく演出するだろう。 マーメイドラインのデザインはシンプルなところが特徴的である為に様々なアレンジを加えられる。 このドレスには布に絹を使っているのだろう、持ち上げた部分が指を滑っていった。 これを着ろということなのだろうか。 ドレスのサイズからして他の女の物とも思えない。果たしてこれを自分が着てもいいのだろうか?暫く考え込んでいるとライが部屋に入ってきた。 「まだ着てないんですか?」 「という事は・・・・・・これは私が着ていいのか?」 ヴィレッタの言葉にライは微笑んで、「その為に買ってきたんですよ」と答えて部屋を出て行った。ヴィレッタ再びドレスに視線を移す。 白のドレスは子供の頃にしか着た記憶がない。果たして今の自分に合うのだろうか ライは時計を見た。時間はとっくに過ぎていて、部屋を出てからもう二十分は経っている。 「・・・・・・」 無言で立ち上がるとベッドルームのドアを開けた。部屋の奥へと進んでいくとヴィレッタがシーツに包まり隙間からライを見つめている。 箱の中のドレスは無くなっているという事は一応着替えたらしい。 「ヴィレッタさん?」 ライが一歩踏み出すとヴィレッタもそれに合わせて一歩下がる。 一定の距離を保とうとする様に。ライにはその行動が理解できなかった。 「シーツなんか巻いてどうしたんですか」 「ライ、取らなくては・・・ダメなのか・・・?」 ライが足を前に踏み出すごとにヴィレッタはどんどん壁に追い詰められていく。 「見ないほうがあなたの為だと思うのだが」 背中が壁に当たった。これ以上後ろへは下がれない。ライとの距離が縮まってい く。ライは手を伸ばしてシーツに触れた。 「見せてください、ヴィレッタさん」 「う・・・・・・」 ライの顔を見てヴィレッタは言葉に詰ってしまった。 ドレスを着た自分を鏡で見た時に軽いショックを受けた。可愛いドレスはとても自分とは不釣合いな物に見えたからだ。 綺麗、美しい、そんな言葉は社交場で嫌というほど聞いてきた。若いが故に見下されぬ様、落ち着いて見えるものを身につけて社交場に行っていた。 だから持っているドレスも自然と落ち着いた物ばかりになる。可愛い物など一枚も無かった。 自分のイメージとは違う服、そんなちぐはぐな姿を見たらライは気を悪くするのではと思った。 脱ぎたかったが折角、彼が自分の為にと買ってきたドレスだ。持ち主に見せない訳にもいかない。 そんな葛藤をしている内にライが部屋に入ってきてしまったので慌ててシーツを纏ったのだ。 ライの手に力が篭る。シーツが引っ張られた瞬間にヴィレッタは目を瞑る。彼の視線から逃れる為に。 「・・・・・・・・・」 「似合いますよヴィレッタさん。とても綺麗です」 その言葉に恐る恐る目を開けるとライが嬉しそうに笑っていた。 「・・・変、ではないか?」 「いいえ。これが変であれば、僕の目はおかしいと思われますよ・・・・・・あと、こっちに来てもらってもいいですか?」 ライはヴィレッタの右手を握って踵を返す。 ヴィレッタは彼の手を拒否することなく、それに従って、着替えていた部屋から元々居た彼の部屋に戻ってきた。 部屋の中央まで連れられると、ライは微笑みながらヴィレッタに向き直った。 「三秒だけ、目を瞑って下さい」 言われた通りに目を瞑り心の中で三秒数える。 「目を・・・開けてください」 ゆっくりと瞼を開くと目に飛び込んできたのは両手一杯のブルースターとホワイトスターの花。 ブルースターの花言葉は『幸福な愛』、ホワイトスターの花言葉は『信じ合う心』 その二つは結婚式に主に使われる花であった。 「!?」 呆気に取られているとその花束を両手に持たされた。 ライが嬉しそうに微笑んだ。その笑顔にドキっとしてしまう。 こんなにも幸せそうに笑っている彼を見るのは。そう思うと自分も嬉しくなった。 「・・・・・・ありがとう、ライ」 精一杯の笑顔で返すとライの顔が少し赤くなった。 「ヴィレッタさん・・・今日はこのままでいてくれませんか。できれば、寝るときまで」 「っ!?な、なななな、ラ、ライ!」 こんなにもドレスが似合うのに何故、誰も気がつかないのだろう。 豪華な装飾品よりも可憐な花の方が何倍も魅力的に魅せられる。 ライから見れば、ヴィレッタはまるで少女だ、ならばそれ相応の格好をするのが一番似合う。 綺麗な服を着せて無理に頑張らせなくても、時が経つにつれてちゃんと似合うようになる。 それまで待てばいい。 ――ゆっくり、と 蒼い鴉 43 *
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(投稿者:ししゃも) 「神様。もし私が生まれ変われるとしたら、どうか私を普通の女の子してください」 「毎日、学校に行って。お勉強して。休日は友達とピクニックに行ったり、一人っきりで大好きな詩を書いたり」 「神様。私をそういう普通の女の子してください」 1943年11月20日 グレートウォール戦線 シュツルム地点 ノイマール野営陣地 一台のジープが荒地を削り取りながら砂塵を巻き上げて走っていた。運転席には野戦服を着た男がハンドルを握っており、その隣の助手席にはメード服の上にチェストリグを装着した女性がじっと前を向いている。彼女の肩までかかる茶髪が、風に揺られた。 「そろそろ着くな」 運転席の男は、地平線にエントリヒ帝国軍を示す旗が僅かに浮かんだの確認すると、そう口走った。女性は相変わらず無口なままで、STG45を大事そうに抱えている。 ろくに整備もされてない道を走るジープ。所々に死臭を放つ兵士の死体や戦車や装甲車の残骸、そしてメード服を着た女性たちの死体が横たわっている。それは近くで戦闘があった証拠であり、彼、彼女らが向かう野営陣地はまさに「最前線」であることが容易に分かった。 道端に転がるそれらの死臭やガソリンの臭いよりも、強烈な残留瘴気を放つGの死体。ジープがそれを横切るたびに、運転席の男は露骨に嫌な表情をする。 「あんたは平気なのかい」 男は首でGの死体を指しながら、メード服の女性に話しかける。 「平気」 女性はうんざりとした表情を作りながら、はき捨てるように返事をする。男はあっけからんな女性の態度に両肩をすくめた。 M.A.I.D.ORIGIN s Part II プロローグ 「ACT ZERO」 「あいよ。着いたぜ、ノイマール野営陣地だ」 ゲート潜り、仮設の駐車場へジープを止めると男は口を開いた。女性は何も言わずにそのままジープへ降りると、運転手に一礼し、その場から去った。 野営陣地というだけにあって、周囲はテントや仮設兵舎が乱立し、慌しく人と人とが入り交じる。上空には空戦MAIDが羽音を立てて、低空飛行し、そのまた上の高度をプロペラ音をたてるレシプロ戦闘機が飛び交う。 かれこれ十分は歩いただろうか。野営陣地の隅っこ――人目につかない場所だった。野戦服を着た兵士たちの姿は見えず、代わりにメード服を着た女性たちが三人、テントの前に置かれているテーブルを囲んでいた。 STG45を持った女性は無言で、彼女たちへ近づく。テーブルに囲んでいる集団の中で、ひときわ大柄で黒色のメード服を着た短髪の女性がこちらに気づいたのか、腕組みをした。他の女性たちもそれに気づいたのか、一斉に来訪者へ顔を向ける。 「今日からこちらの部隊に配属されることになりました。ヴィレッタ軍曹であります」 テーブルの手前まで女性――ヴィレッタは来ると、自己紹介と同時に敬礼をする。 「新人ですか、隊長」 黒色のメード服の上からでも分かるぐらいに筋肉が浮かび上がっている大柄の女性は、少しうんざりとした口調でテーブル中心で立っている隊長――黒髪の女性に声をかける。彼女は大柄の女性と一緒の黒一色のメード服を着ており、さらにその上には弾薬マガジンを格納するポケットが取り付けられたベストを着ていた。彼女は無表情で、ヴィレッタをじっと見る。 「ようこそ、ギニーピッグへ。隊長のパニッシャーだ」 視線をテーブルに落としたパニッシャーは簡潔に自己紹介を済ませると、そこへ就けと指を使ってテーブルの側へヴィレッタを指示させた。ヴィレッタは黙ってテーブルへ近づくと、そこには地図が広げられていた。ぱっと見で、それはグレートウォール戦線の縮図だと彼女は理解する。 「よろしく、新人さん。私の名前はストレイトよ」 ヴィレッタの隣で後ろ髪を束ねたメード服の女性、ストレイトは柔和な笑顔を浮かべる。ヴィレッタは軽く会釈をすると、そのまま前を向いた。 「今回の作戦は、ここから数十キロ後方に拠点を置く、対G研究機関施設の奪還だ」 パニッシャーはそう言うと、赤丸で囲んでいるワイマール陣地から少し離れた「ルーテン研究所」に鉛筆で囲んだ。奪還、という言葉に大柄の女性は怪訝な表情を浮かべ、口を開いた。 「隊長、奪還ってどういうことですかい」 「ズィー、言葉通りだが」 くだけた口調で質問をするズィーに、パニッシャーは特に何も言わず、簡潔な返事を返す。 「この施設は先日、Gによって占拠された。施設には数十名の研究者と作業員が居たが、Gが襲撃したという連絡の後に安否は不明。ノイマール陣地より後方に起こった問題だ。公にすると士気に影響があるといい、事態は機密事項。そこで、私たちが派遣されることになった。なお、敵の戦力は不明」 淡々と事の経緯をパニッシャーは伝えると、その場に居た全員がこくりと頷く。しかし、ヴィレッタが見る限りではズィーやストレイトは、この陣地より後方にGが出現したことに驚きを隠せない様子だった。 「十分後、用意を済ませた後に出発する。そこに居る新人も肩慣らしにちょうどいいだろう。ズィー、ジープを手配しろ。ストレイトはヴィレッタと一緒に集合場所へ。アドネイター、目的地周辺を偵察してくれ。以上だ」 アドネイター。その言葉に、ヴィレッタは不審に感じる。この場には、自分を含めてパニッシャー、ズィー、ストレイトしか居ない。軽く周囲を見回しても、アドネイターと思わしきMAIDは存在しなかった。そうこうしている間にパニッシャーはテントへ入り、ズィーは面倒くさそうな表情を浮かべながら、ジープを調達するために歩き出した。 「挨拶が遅れました。私は、アドネイターです。よろしくお願いします」 不意に女性の声がヴィレッタの耳へ届く。それは外部から伝わって耳に入った感触はせず、ヴィレッタの内側から聞こえてきた。ヴィレッタは周囲を見回す。しかし、そこには張り巡らされたテント郡と不思議な顔をしてこちらを見つめるストレイトの姿しかなかった。 「アドネイターはここから遠くに離れたところに居る、偵察用のMAIDだね。彼女の言葉は私たちのコアに伝達されて届くから、慣れるまで辛抱しててね」 ストレイトはそう言うと、歩き出した。ヴィレッタは彼女の背中を追いかけると、遠くの方で砲声が鳴った。距離は離れているものの、その轟音は重く圧し掛かるようにヴィレッタが「戦場」に居ることを告げている。 「期待しているぞ、ヴィレッタ」 あの人の言葉が不意に心の奥底から蘇る。そして自分が、なぜこの部隊、ギニーピッグ(実験部隊)に配属されたのか理解できている。自分を戒めるように、スカートのポケットに入ったジッポライターを強く握り締めた。 NEXT SCENARIO→「実験部隊」 SCENARIO LIST
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カリカリカリ……とボールペンが走る音が机の上で鳴る。 時折隣から書類を補充しつつ、書き上げた書類を隣の机のほうへと置く。 隣の机から聞こえるカタカタとヴィレッタさんがキーボードを打つ音がどこか心地よく感じられてきた。 僕達が大部分を完成させた書類、あとは責任者がサインをすればできあがるその書類たちは主なき机の上でひたすらにその存在を主張しているように見える。 そうして僕が次の書類へと取り掛かろうとすると、隣の机からため息が聞こえた。 「また仕事を投げ出して……どこをほっつき歩いているんだ、ジェレミア卿は」 キーボードを叩くヴィレッタさんがため息混じりに呟く。 それを横目で眺めつつ、そういえば……と僕はジェレミア卿に頼まれていた伝言を彼女に伝える。 「ジェレミア卿なら貴女がくる前に『特派のトレーラーで訓練をしてくる。 今度こそゼロを倒して見せるぞぉぉぉ!』 と叫んで部屋から出て行きました」 僕がありのまま起こったことを伝えるとヴィレッタさんは眉間にしわを寄せて深いため息をついた。 「まったく……盛り返したとはいえいまだ純血派の地位は低いというのに……あの人は……」 「シミュレータで2,3回模擬戦をしたら疲れて帰ってきますよ、それまでの間はこの仕事を片付けましょう」 必要箇所に書き込みを入れながら、今までのジェレミア卿の行動から十分予測できる当たり障りのないことを言う。 そこで会話を打ち切り、僕は仕事に戻る。 何故か盛り返してきたはずの今でも最大三人しかいない政務室にはやたらと仕事が舞い込んでいる。 僕達は、今現在二人でその仕事をこなしているところだった。 あとは純血派の責任者"ジェレミア・ゴットバルト"のサインを入れるだけというところまで完成させる、という仕事を。 ペンの走る音とキーボードを叩く音だけが僕の耳に入るおおまかな音となってしばらく経った。 書類も残り少なくなり、後はジェレミア卿が帰ってくるのを待つだけだ、と僕は考えていた。 隣の机に書類を持った手を伸ばしたとき、何か暖かいものが手に当たる。 反射的にそちらのほうを向くとヴィレッタさんと目が合う。 そこで少し視線を下に向けると、僕の手と彼女の手が触れ合っていた。 「あっ……」 僕か、彼女か、あるいはその両方か、思わず声を上げてしまう。 なんとなく気恥ずかしい雰囲気が満ちる。 互いに見つめあい、刹那が永劫と感じられるようなその一瞬。 僕とヴィレッタさんの距離が近づいていくような、そんな錯覚が起きる。 「くそっ! あと一歩で作戦が成功していたものを……! 聞いてくれ、同志ライ、ヴィレッタよ!」 微妙な空気を完全にぶち壊して僕らの上司が帰ってきた。 「ジェ、ジェレミア卿、お早いお帰りで」 「ま、またダメだったんですか、シミュレータ」 とっさに僕達は距離をとる。 そしてごまかす様に僕はジェレミア卿に詳しい結果を聞くことにした。 「そうなのだ、同志ライよ! もう少しでシミュレータの作戦が終了したというのにゼロが現れたのだ! おのれぇ! ゼロ! シミュレータという仮想世界でもこの私の邪魔をするとは! しかしシミュレータは所詮シミュレータ、このジェレミア・ゴットバルトがリアルで貴様を倒してみせる!」 とりあえずごまかすために話題を振ってみたが、ジェレミア卿は一人でヒートアップしていく。 そのジェレミア卿にヴィレッタさんが声をかける。 「あー、その、ジェレミア卿?」 「む、ヴィレッタ。 そうだ、次は君も来たまえ、ロイド伯爵が言うには二人から四人まで同時に作戦を実行できるらしい。 我ら三人揃えばゼロなど恐れるに足らず!」 熱く語り始めるジェレミア卿と、何かを言いたそうなヴィレッタさんを見比べつつ、僕は彼女の手助けをすることにする。 「ジェレミア卿、ヴィレッタ卿が何か言いたいことがあるようですが?」 「ん? そうなのか? ヴィレッタ?」 ジェレミア卿がそういうとヴィレッタさんは首を縦に振り、彼に向かって口を開く。 「シミュレータで戦闘訓練を積むのはかまいません。 ですが、政務をおろそかにしないでいただきたい」 ヴィレッタさんはキッパリとジェレミア卿に言った。 仕事をしろ、と。 その言葉に対してジェレミア卿は何故かニヤリと笑いながら答えた。 「仕事をするのはかまわんが、別にサボってしまっても構わんのだろう?」 「サボらないでください!」 即座にヴィレッタさんのツッコミが入る。 「だがな、この前みたテレビ番組に言っていたのだ。 仕事をするとストレスが溜まる。 ストレスが溜まった人間はR18指定のゲームをやる。 そしてストレスを発散するために性犯罪に手を染める、と。 私は性犯罪の予防のために仕事をサボっているのだ!」 言い切った。 堂々と。 清々しくなるほどきっぱりと。 「あのー、ジェレミア卿?」 「なんだ、同志ライ?」 とりあえず僕は根本的な疑問を口にする。 「貴方は性犯罪をする、と?」 「するわけがなかろう! このジェレミア・ゴットバルトがそのようなことをする人間だと思うのか!?」 その言葉を聞き、僕は安心して次の言葉を口にする。 「じゃあ働け、全力で!」 「うおぉぉぉぉぉぉぉ!!! 次の書類を持ってくるのだ! この、ジェレミア・ゴットバルトが貴様らに全力でサインを入れてやる!」 やはり仕事が進むと気持ちがいいな。 そんなことを思いながら僕は新たな書類の束をジェレミア卿に渡す。 「……まぁ、仕事をしてくれるなら害はないか……」 隣の机のヴィレッタさんがつぶやくけど気にしない。 うっかりギアスを使ってしまったけど僕は気にしない。 ガリガリと減っていく未完成書類の山が見える、今はそれだけで十分だ。 全力感想人Y 43 *
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ディム 名前:Dim デビュー:『バグズ・ライフ』(1998年) 概要 P.T.フリーのサーカス団*に所属する猛獣役の青いカブトムシ。巨体から繰り広げられる咆哮は迫力満点だが、気弱で泣き虫。 コンビを組む猛獣使い役のロージーを母親のように慕っている。 空中移動の際にはロージー、タック、ロールを背中に乗せ、足にハイムリックをぶら下げて飛行する。 エピソード バグズ・ライフ P.T.フリーのサーカス団*はサーカスの演目で失敗続きとなってしまう。しびれを切らした団長のP.T.フリーはスリリングな地獄の炎の演目を開始する。アクシデントからP.T.フリーは死にかけ、怒って団員を全員解雇する。 ディムたちがバーで飲んでいると、サーカスに来ていたハエたちに絡まれる。怒ったフランシスがロビン・フッドのふりをして彼らを威嚇していると、それを見かけたフリックにスカウトされる。仕事がほしいディムたちは喜んでフリックに付いていき、アント・アイランド*へ辿り着く。しかし、フリックの頼みがショーではなく、バッタとの戦闘であることに気付いたディムたちは仕事を断ろうとする。しかし、ドット姫が鳥に襲われているところを、ディムたちが協力して助けるとアリたちの歓迎を受ける。 フリックの提案でディムやアリたちは協力してからくりの鳥を作り、バッタと戦うことを決意する。やがて鳥が完成するが、そこへP.T.フリーが現れ、地獄の炎がウケたのでディムたちを再スカウトしようとする。ディムたちが戦士ではなくサーカス団員であることを知ったアッタ姫はフリックと団員たちを国外に追放する。 落ち込むフリックのもとにドット姫が現れ、ホッパーがバッタたちを引き連れてアント・アイランドを襲撃してきたことを告げる。ディムたちはサーカスのショーでバッタらの気を引きアント・アイランドの女王を保護する。ディムはドット姫と協力して、彼女を怖がらせていたサンパーに逆襲する。 フリックとアッタ姫がホッパーを撃退すると、P.T.フリーは心を入れ替えて団員たちを再雇用する。ディムたちはフリックに別れを告げ、ホッパーの弟モルトを仲間に加えて次の街へと旅立っていった。 テーマパーク かつてディズニー・カリフォルニア・アドベンチャーのバグズランド*にはサーカス団の像があった。 ピクサー・ピアのゲーム・オブ・ピクサー・ピアにあるハイムリック・キャンディ・コーン・トスの観客席に登場している。 登場作品 1990年代 1998年 バグズ・ライフ (ゲーム)* バグズ・ライフ 2020年代 2020年 ディズニー ソーサラー・アリーナ 声 ブラッド・ギャレット(1998年) 郷里大輔(1999年)
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基礎データ ブランド名 ランゲッジ・ヴィレッジ 会社名 大芳産業株式会社 電話番号 メール 企業分類 教育関連サービス 現在の問合せ結果 × 現在のコメント メール返信なし 最終更新日 2009/07/09 特記事項 大芳グループ 大芳産業株式会社 果林(フラワーアレンジメント、婦人服販売、ゲルマニウム温浴サロン、茶畑屋) ランゲッジ・ヴィレッジ(英会話合宿、中国語合宿) 富士山研修ヴィレッジ(貸し研修所) 基礎データ特記事項 ランゲッジ・ヴィレッジ2009年1月24日 MAINICHI WEEKLYに広告あり 他、広告あり 07/08 ×(メール返信なし) 特に新聞に広告を出している企業は毎日新聞にとって泣き所となるようです 問合せ 問合せ先一覧 / 毎日新聞に広告を出していた企業(日付別) / 毎日jpに広告を出していた企業 / 電話問合せのコツ 結果別一覧 ◎◎-◎-○ / △ / ×(記号、数字、ローマ字) / ×(ひらがな) / ×(カタカナ・ア行~ナ行) / ×(カタカナ・ハ行~ワ行) / ×(漢字・あ行~か行) / ×(漢字・さ行~た行) / ×(漢字・な行~は行) / ×(漢字・ま行~わ行) 分野別一覧 製造業 / 製造業その他 / 小売、卸売 / サービス業、娯楽 / 医療、医薬 / 建設、不動産 / 金融、運輸、IT、その他 / マスコミ、出版 行政等一覧 行政、各種団体等 / 教育機関等 / 政治家、著名人 毎日新聞系列 【その1】 【その2】 【その3】 【その4】 【その5】 【その6】 【その7】 【その8】 【その9】 問合せ報告 毎日新聞関係の凸結果を淡々と張り続けるスレ7 ※「電凸」とは「電話問合せ」のインターネットスラング(俗語)です。(詳細は用語集) 対応評価の大まかな目安 ◎◎ 広告打ち切り・今後広告を出さない・今後広告を出す予定はない ◎ 良対応・厳重な抗議 ○ 普通、中立対応・対応検討中、今後注視 △ 保留・問合せの返答結果待ち(3日以内に回答なければ×) × 悪対応・無回答・処分は十分毎日の姿勢を容認・広告続行 このテンプレを編集 ランゲッジ・ヴィレッジ 2009年1月24日 MAINICHI WEEKLYに広告あり 他、 広告あり 07/08 ×(メール返信なし) 「日本の母は息子の性処理係」毎日新聞が捏造記事165 http //hideyoshi.2ch.net/test/read.cgi/ms/1245333171/744 744 名前:可愛い奥様[sage] 投稿日:2009/07/08(水) 21 28 27 ID kz4z4VPbP 転載です 221 名前:松崎名無しげる[sage] 投稿日:09/07/08 21 26 08 ID bVvyFRTj メールのお返事ですv ランゲッジヴィレッジ ttp //www.languagevillage.co.jp/ →メール返信なし 検索 2009年10月03日 MAINICHI WEEKLY 広告一覧 2009年10月17日 MAINICHI WEEKLY 広告一覧 2009年11月07日 MAINICHI WEEKLY 広告一覧 2009年1月24日 MAINICHI WEEKLY 広告一覧 2009年1月31日 MAINICHI WEEKLY 広告一覧 2009年2月07日 MAINICHI WEEKLY 広告一覧 2009年2月21日 MAINICHI WEEKLY 広告一覧 2009年3月21日 MAINICHI WEEKLY 広告一覧 2009年5月16日 MAINICHI WEEKLY 広告一覧 2009年5月23日 MAINICHI WEEKLY 広告一覧 2009年5月2日・9日号(GW合併増大号) MAINICHI WEEKLY 広告一覧 2009年6月06日 MAINICHI WEEKLY 広告一覧 2009年6月13日 MAINICHI WEEKLY 広告一覧 2009年6月27日 MAINICHI WEEKLY 広告一覧 2009年7月04日 MAINICHI WEEKLY 広告一覧 2009年7月11日 MAINICHI WEEKLY 広告一覧 2009年7月25日 MAINICHI WEEKLY 広告一覧 2009年8月08日 MAINICHI WEEKLY 広告一覧 2009年9月26日 MAINICHI WEEKLY 広告一覧 2010年11月13日 MAINICHI WEEKLY 広告一覧 2010年11月27日 MAINICHI WEEKLY 広告一覧 2010年12月11日 MAINICHI WEEKLY 広告一覧 2010年12月25日 MAINICHI WEEKLY 広告一覧 2011年10月08日 MAINICHI WEEKLY 広告一覧 2011年10月22日 MAINICHI WEEKLY 広告一覧 2011年11月12日 MAINICHI WEEKLY 広告一覧 2011年12月10日 MAINICHI WEEKLY 広告一覧 2011年12月24日-31日 MAINICHI WEEKLY 広告一覧 2011年1月08日 MAINICHI WEEKLY 広告一覧 2011年1月22日 MAINICHI WEEKLY 広告一覧 2011年2月12日 MAINICHI WEEKLY 広告一覧 2011年2月26日 MAINICHI WEEKLY 広告一覧 2011年3月12日 MAINICHI WEEKLY 広告一覧 2011年3月26日 MAINICHI WEEKLY 広告一覧 2011年4月09日 MAINICHI WEEKLY 広告一覧 2011年5月14日 MAINICHI WEEKLY 広告一覧 2011年6月25日 MAINICHI WEEKLY 広告一覧 2011年7月09日 MAINICHI WEEKLY 広告一覧 2011年8月13日 MAINICHI WEEKLY 広告一覧 2011年8月27日 MAINICHI WEEKLY 広告一覧 2011年9月10日 MAINICHI WEEKLY 広告一覧 2012年10月13日 MAINICHI WEEKLY 広告一覧 2012年11月10日 MAINICHI WEEKLY 広告一覧 2012年12月08日 MAINICHI WEEKLY 広告一覧 2012年1月14日 MAINICHI WEEKLY 広告一覧 2012年2月11日 MAINICHI WEEKLY 広告一覧 2012年2月25日 MAINICHI WEEKLY 広告一覧 2012年3月10日 MAINICHI WEEKLY 広告一覧 2012年4月14日 MAINICHI WEEKLY 広告一覧 2012年5月12日 MAINICHI WEEKLY 広告一覧 2012年6月09日 MAINICHI WEEKLY 広告一覧 2012年7月14日 MAINICHI WEEKLY 広告一覧 2012年8月11日 MAINICHI WEEKLY 広告一覧 2012年9月08日 MAINICHI WEEKLY 広告一覧 ランゲッジ・ヴィレッジ 問合せ結果分野別一覧その7 問合せ結果別一覧 ×対応の企業(カタカナで始まる企業名・ハ行~ワ行)
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クエスト/Confidence Man 概要 トラビスに自信をつけさせる。 発生方法 バディム・ボブロフと話す。 主な流れ バディムと話す 午後6時過ぎにダグアウト・インでトラビスと会う トラビスを手伝う パディムと話す スカーレットを説得してトラビスとあわせる イェフィムと話す トラビスと話す ビーンタウン醸造所でトラビスと会う トラビスがバディムを救出するのを手伝う トラビスと話す 詳細と補足 ブルとガウジャーをトラビスと共に倒す。装備が自動で素手になるが武器を装備することも可能。素手以外の武器で攻撃したり誤射をするとダグアウト・イン内でNPCがブルとガウジャーに敵対しだす。 素手で止めを刺した場合はダウンし撤退するが、それ以外では死亡し死人が出るとバディムに怒られる。なおブルとガウジャーを殺しても仲間のレイダーにバディムは攫われる。 ビーンタウン醸造所には殺してなければタワー・トムというレイダーのリーダーと、ブルとガウジャーの二人が追加されている。 クリアしてもラジオが変わらないことがあるが、これはラジオをオンにしていなくても周波数の合ったラジオが実際には裏で流れているためと思われる(ラジオをオンにした時、話や曲の途中から始まるのはこれが原因と考えられる)。これにより以前のラジオがそのまま流れているために起こると思われ、一旦別のラジオにするなどしてしばらく時間を置き(ゲーム内時間でなくリアルタイム)、改めてダイアモンドシティラジオをオンにすると読み込みが起こり新しい内容に変わる(読み込みが起こった場合若干の無音ののち、話や曲の最初から始まる。途中からの場合新しく読み込まれていないので、もっと待つ必要がある)。 拾えるもの ピケットフェンス(ビーンタウン醸造所 バディムが囚われている部屋のベッド脇) グインネット・ブルーのレシピ(ビーンタウン醸造所 バディムが囚われている部屋の机、Trouble Brewin?絡みのアイテム) 報酬 経験値&キャップ ダイヤモンドシティ・ラジオの内容がリニューアル
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「ライ」 不意に自らの名前を呼ぶ声が聞こえて振り返った。 「なんですか? ヴィレッタさん」 洗い物をしていた手を止め、濡れている手を拭きながら声の主に近づいていく。 彼女と共に暮らすようになってからは料理以外の家事は僕がこなしている。 彼女にお世話になっている分、せめて家事ぐらいはと思って始めたのだが、料理については僕自身がそれほど得意ではないことと、ヴィレッタさんが作りたいと強く意思を示したこともあって普段は手伝いぐらいしかしない。 好きな人には自分が作った料理を食べて欲しいから、と言われた時は正直照れくさかったけれど、それでもとても嬉しかった。 そんなわけで今夜も彼女が作った夕食を堪能した後、仕事で疲れているヴィレッタさんをダイニングで休ませて僕が食事の後片付けをしていた。 「あなたにこれを書いて欲しい」 ダイニングの彼女が座っているソファーの隣に座り、そう言って差し出された用紙を受け取った。 「なにかの書類ですか?」 ヴィレッタさんと暮らしはじめてから書類の作成を頼まれるようなことはなかったので、不思議に思いながらも用紙に目を落とした。 すると、衝撃的な文字が真っ先に目についた。 「婚…姻…届。婚姻届!?」 一度書かれている文字を確かめるように読んだ後、二度目に思わず大声を出してしまった。 そのくらい衝撃的だった。 そして、さらに僕を驚かせたのが既にその用紙にヴィレッタさんの名前が書き込まれていて、きっちり判を押してあることだ。 「そこにあなたの名前を書いてくれればそれで提出できる」 ほとんどパニック状態の僕とは対照的にヴィレッタさんはあくまで淡々と言葉を続ける。 僕のこの戸惑いを伝えようと彼女の顔を伺ってみるが、見つめ返してくるだけで気づいてはくれない。 仕方なく、突然こんなものを差し出した彼女の真意を計ろうと会話を続ける。 「今、書くんですか?」 「……ああ」 「そ、そもそも軍では作戦行動中行方不明という扱いになっている僕との婚姻届は受け付けられないんじゃないですか?」 行方がわかっていない人間との結婚が認められるはずはない、とそう思い述べた言葉だった。しかし、 「そのことに関しては問題ない。以前からあなたを休職扱いにするように、と上に掛け合っていたのだが、それが、やっと認められた」 「……え?」 ヴィレッタさんからは意外な事実を告げられた。 「本当ですか?」 「聞いた話によると、ユーフェミア様が直々にとりなしてくれたそうだ」 「ユーフェミア様が……」 彼女の騎士であるスザクと友達であることもあって、僕とユーフェミア様の関係はただの皇族と軍人という関係よりは深い関係ではあった。 しかし、なぜわざわざそこまでしてくれたのだろうか? いくら仲が良かったからといって彼女は自らの権力を使ってまでそのようなことはしないはずだ。 それはユーフェミア様自身の嫌うところの愚かな行為であり、姉であるコーネリア総督にも迷惑がかかる。 まさか、あの時のことを、僕が彼女をギアスで救ったときのことを覚えているのだろうか? そうだとしたら、けれど…… 結局はいくら推測を立てたところで結論は出ない。ましてや、本人に確かめることなんてできるはずがない。 「ライ?」 思考に耽っていた頭を現実に戻す声が聞こえてハッとなった。 すぐに不安そうにこちらを見つめるヴィレッタさんの表情が写り、やっと感情を見せてくれたことに嬉しく思いながらも、そんな表情をさせてしまっていることを申し訳なくなった。 「あの――」 「嫌、なのか?」 「えっ?」 謝罪の言葉を述べようとしたが、途中で遮られて、それはかなわなかった。 そして、ヴィレッタさんはさらに言葉を続ける。 「私と結婚するのは……嫌か?」 僕が思考に耽っていた間の沈黙を否定ととらえたのか彼女の中の考えが飛躍している。 半ば暴走気味だ。 「い、嫌じゃないですよ!ただ、突然で驚いただけです。それに、結婚の約束ならもうしてあるじゃないですか!」 特区式典のあの日、他人でなければともにいられるならば結婚しよう、と突然キスをされて告げられた彼女のからのプロポーズを僕は了承した。 だから、口約束でもあの時の約束は有効なはずだ。 「ああ」 「ならば、それで」 いいじゃないですか、と続けようとしたができなかった。 いや、できなくてよかった。もし続けていたら彼女を今以上に傷つけるところだった。 俯いて顔を伏せていたヴィレッタさんの目には、うっすらと涙が浮かんでいた。 「しかし、私には形があるものが、私とあなたの関係を証明するものが欲しい。あなたの妻である証が欲しい」 溜めていた涙はすでに溢れて、頬をつたって流れていた。 けれど、彼女は気にしていない様子でこちらに睨み付けるような強い眼差しを向ける。その勢いに押されてしまう。 「ど、どうしてそんな」 「……ともに暮らしはじめてからもう半年になる。それなのに、貴方は自らはキスもしてくれない。愛していると、言ってはくれない」 「そ、それは、その……」 「だから、不安になるんだ。一度私の元から去ろうとしたように、私が家にいない間に貴方はどこかへ行ってしまうのではないかと。いつも仕事に出かけることを躊躇ってしまうし、帰る時には心配になっていてもたってもいられなくなる」 最初は不満を吐き出すようなヴィレッタさんの叫びは、次第に勢いをなくしていく。 とても弱々しくなったそれは、彼女がどれほどに苦悩していたのかを示している。 「ヴィレッタさん…」 胸が刺されたように痛む。 どうして気づいてあげられなかったのだろう。 彼女の優しさに甘えてどれほど傷つけてきたのだろう。 あまりの愚かさに自分を殴りたくなる。 けれど、今はそんなことよりもよほど優先すべきことがある。 僕はそんな衝動に駆られ、ヴィレッタさんを抱きしめた。 「すみませんでした。こんなにも貴女を苦しめていたなんて、思ってもいなかった」 「ライ」 少し驚いて瞬間、肩を震わせたが嫌がることはしなかった。 できるだけ優しく背中をさすると僕の名前を呼んで顔を胸に埋めた。 「大好きですよ。貴女が大好きです。ヴィレッタさんが僕のことを想ってくれているのと同じくらいに僕も貴女を想っています。けれど、どうしても口に出すことはできなくて……」 「なぜだ?」 埋めていた顔を上げて問い詰める。 その瞳がとても不安げに揺らいでいるので、すぐに言葉を付け足す。 「ヴィレッタさんに悪いところがあるわけではありません。むしろ、理由は僕にあるんです」 「……?」 少し落ち着いた様子のヴィレッタさんは意味がわからない、という感じで僕を見つめる。 続きを答えるために僕も少しだけ、悩みを打ち明ける。 「僕は記憶喪失の人間です。そんな不安定な自分の存在に自信が持てなくて」 少し嘘を加えて話す。 全てを打ち明けることはできないから。 「それに、今は貴女に頼りきりの生活をしています。そんな男が愛していると口にすることはなんだか情けなくて……貴女を愛していい男なのか不安だったんです」 自分の存在が恨めしかった。 自分に不安要素がなければ、思いの丈を綴ることが出来たのに。 そんなことを考えながら告げた僕の言葉が意外だったのか彼女は目を見開いて驚いていた。 けれど、すぐにそれは伏せられてしまう。 「……それでも、私は伝えて欲しかった。想ってくれているのなら言葉にして欲しい」 「はい、だから」 何よりも気持ちが伝わるようにキスをした。 「んっ……」 「これからはちゃんと伝えます。僕は貴女を愛しています。この世界のなによりも貴女のことが大事です」 「……ありがとう。私も、ライ、貴方を愛している」 そうして僕たちは、過ぎ去る時間も気にせずに、長い間互いのぬくもりを感じ続けた。 「婚姻届、書きましょうか」 「いいのか?」 しばらくしてから僕の話した言葉に、ヴィレッタさんは意外そうな反応をする。 「お互いが愛し合っているのだから、何も問題はないでしょう」 そう言って僕は、床に落ちていた婚姻届を拾って、ヴィレッタさんの名前のとなりにある空欄に自分の名前を書き入れた。 「今度二人で出しに行きましょうね」 「ああ、……そうだな」 「これで僕たちは晴れて夫婦になりますね」 ヴィレッタさんの目尻に溜まった涙を拭いながら、僕は彼女に笑いかける。 すると彼女も相好を崩したような笑みを僕に向ける。 「ありがとう、ライ。私はとても嬉しい」 「お互い様ですよ。僕もとても嬉しいです」 そう、ただ貴女に守られているだけではないと気付いたから。 貴女のことを、支えられるのだと知ったから。 だから…… 「ありがとう」 如月 46 *
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ハーヴェスト・ヴィレッジ バイオレット・ヴィレッジ近郊に存在する村。 オクタスオロチが統治する場所で、 リザードマン等が多数生活している。 なお、酒と魚が美味いらしく、 お国自慢的感性を持つ民族性らしい。